2023/07/29(土)渇望秘話~魔尊神速~

 先日、C102にて頒布予定の同人誌「Ultra Quick Dash」に関する告知のツイートを行いました
 サンプルキャラクター147枚のうち、58枚を倉坂が担当しました。そのキャラクターごとに喋りたいことがあったらここにメモしておこう……という感じで、それに関連するいつもの「同人誌刊行裏話」系記事です。


基本ルールブック限定構築

  • 基本ルールブックのサンプルキャラクター10枚とあわせて、すべての基本ルールブック掲載ルーツをプライマリブラッドに据えたサンプルを用意するべきではないか――と思って最初に作ったセクションです。
  • この部分はBOOTHにて無料公開しています。サンプルとして見てみたい方はそちらをどうぞ。
  • このセクションは、全データとテキストを倉坂が担当しました。というより、これを完成させたからこそ合同誌ちっくな進行ができた……と言ってもよいように思います。
  • ほとんどのデータは「そのルーツの組み合わせでできること」をフィーチャーするように組んでおり、「このルーツ同士の組み合わせだからこそ!」を目指しました。

炎の魔女/Your Trailblazer

  • 基本ルールブックの巻頭カラー漫画をモチーフとするキャラクターです。
  • 基本的にキャラクターシートはブラッド五十音順→プライマリルーツの掲載順に並べているのですが、「炎の魔女」だけは特別扱いで先頭にしてます。
  • 火力に特化するより、「新入りを導く面倒見のいい先輩」というイメージを、「ある程度の攻撃や判定は自力で対処を試み、小器用な立ち回りで周囲の負担を減らす」という形で組み込んでいます。

模倣の焔剣/Blaze of Darkness

  • 池袋でサブカルチャーの“推しキャラ”の続きを見るために半魔やってる、ホビージャンルに魂を焼かれたタイプの半魔をご用意しました。
  • 「闇の炎に抱かれて消えろッ!」――と言いたかっただけ感はありますあります
  • 基本ルールブック環境では【行動値】の低さ以外は中々使いやすい《魔神の牙》×「ダークネスフレア」×《ヘヴィバッシュ》のコンボをフィーチャーしたキャラクターシートです。プライマリ妖精は命中判定にやや不安があるので、《奇怪な業物》優先。

眠れる荒神/Enraged Divinity

  • 現代に蘇り、丸くなった魔獣をイメージしたサンプルキャラクターです。逆鱗に触れることなかれ。コイツ神格純血であって竜じゃないけど。
  • 「模倣の焔剣」に続き、共通アーツをフィーチャーしたキャラクターシート。こちらは《超巨大武器》と《弱点》で攻撃力を伸ばすタイプです。

鋼の番犬/Wolves' Law

  • ビーストバインドNTのサンプルキャラクター「鋼の番犬」を強く意識したキャラクターシートです。
  • とは言えBBTのネイバーと人狼は射撃攻撃向きの性能をしていないので、白兵戦型に構成し直しています。(サプリ込みの環境なら《獣の間合い》である程度組めますが……)
  • 今回の本ではこの手の「NTサンプルキャラクター」を元にしたものが何度か登場しますが、実は倉坂は旧約・NTは遊んでないです(AR2EとBBTからTRPGに参入し、旧約・NTは資料目的に購入)。ご容赦ください。

創作的陰謀家/Creative Plotter

  • 基本ルールブック血族その1。《頼もしき住人達》+《黄金伝説》で味方全員の財産点を爆増させてセッションを乗り切る、データ的には血も涙もなさそうなコンボキャラ。《闇色の陰謀》で支援もこなせます。
  • 血族のルーツにはこういう“陰謀家”のイメージがよく合う印象。

目覚める天翼/Destined Awakening

  • 巻頭カラー漫画モチーフのキャラクターその2。
  • 「氷菓血筆」収録の「Battle Paraphrase」ではボスデータとして登場していた「天使ちゃん」を、PC側で使えるように設定などを調整しなおしたものです。
  • ルーツの組み合わせこそ早期に決まりましたが、採用アーツは結構調整しました。《異能:オメガエフェクト》は《規格外存在》なしだとやはりLV1では物足りない、という点から、《天使銃》の取得を断念して《オメガエフェクト》LV2に。
  • 魔法武器で唯一行動値修正がマイナスにならない「ソニックウェイブ」の欠点である「射程:遠隔」は、《オメガエフェクト》でカバーできます。燃費そのものはよろしくないけど。

宵闇の狩人/Rough Hunter

  • NTのサンプルキャラクター「宵闇の探偵」をモチーフとしたキャラクターです。
  • BBTで定義されたダンピールのデータは「白兵武器と射撃武器を両方装備し、必要に応じて使い分け使いこなす」という趣が強くなっているので、それに沿う形のデータに変化しています。ルーツ構成は“イモータル”と“アーティファクト”のNT版とほぼ同型。
  • 何かいつの間にかエラッタで強化された《ガン&ソード》で殴っていく構成です。範囲攻撃の「散弾銃」とシーン射程攻撃の「ワイヤー」、適宜使い分けてください。

舞い降りる戦士/Blade of Outlander

  • 執行者を一番気持ちよく使う方法は何だろう? ――そう、《ファイナルクラッシュ》を直撃させることでしょう! という偏見から純血に決まったキャラクター。
  • と言うのも、この手の【技術】ベースのルーツはちゃんと考えないと、効率的にセカンダリがサイボーグで埋まってしまいかねないので、そのルーツにできること、楽しいことは何だろうか、というのはしばしば振り返りながらデータを組んだ企画でした。
  • 言い回しが怪しいと思った方は割と鋭く、実は倉坂、サプリ掲載までのエトランゼルーツはほとんど実プレイで使ったことがないです。そもそもルーツ数に対してプレイヤー回数がたかが知れてる定期。

ささやく夢魔/Dreamy Whisperer

  • バッドステータスマニアクスその1。王道を征く《魅惑の華》特化型。
  • BBTにおいてバッドステータスは戦場を支配しうる性能をしたデバフなので、「ボス相手には《世界律:不変》ですぐ剥がされる」以外の欠点はありません。
  • ただ、基本ルールブック環境下では特殊攻撃を取り回すのが難しく、本セクションの特殊攻撃系キャラは、そのほとんどが“どうやって命中判定を切り抜けるか”に特徴が出てます。
  • 「ささやく夢魔」は《幻想存在》と《伝説の相棒》で無理矢理達成値を上げて突破する方法を選びました。基本的には、ボス本体をどうにかするよりも、取り巻きを無力化して時間を稼ぐほうが得意と言えるでしょう。

誇り高き地竜/Dragon with the Earth

  • NTのサンプルキャラクター「誇り高き龍」をモチーフとして、翻案したキャラクター。「誇り高き龍」は《カテゴリー:ファイア》相当ですし。
  • シンプルに殴る、シンプルに受ける。そのせいで一般アイテムの数が増えすぎて、編集が大変だった覚えがあります。

教義の守り手/Keeper of the Creed

  • 《霊力付与》が便利過ぎてやめられない止まらない系。私がスピリットを採用したシートでの採用率はかなり高い気がする。
  • 《裁きの飛礫》はダメージ修正こそありませんが、コスト3の範囲攻撃+BS付与と、ルーツ側のアーツとしては中々破格。最終的に、サプリメント側のブラックコートも同じようなことをすることに……。

目覚める自我/Arousal to own Ego

  • 《増殖復元》で回復しつつ、「ヘヴィガーダー」の高いガード値を活かしたダメージカットで耐えるタイプのディフェンダーです。
  • 《フェノメナルオーガン》は一応「指南書」で意識こそしていますが、基本ルールブック編に共通する裏テーマ「メジャーアクションは必ず明確にする」の意図で取っています。ヘヴィガーダーの常備化点問題がなければワイヤー追加取得してたかも。
  • 今思い返すと、《オールレンジ》でもよかったかもしれないですね。
  • サンプルストーリーは難産だった覚えがあります。何せ、こんな感じで目覚めるタイプのキャラクターは私が普段やらないので……。(倉坂は「種別:人間」ブラッドをベースにしたキャラクターの使用率が高い)

隠れ住む伝説/Living Legend

  • 《彼の出番だ》は強い。レジェンドでメジャーアクションに困ったら今でもこれ、と言っても差し支えないであろう性能を誇るこのアーツ、私自身が担当したキャラクターシートでは極力使うのを避けています。
  • ロードについては《崩壊のマニフェスト》を別で使いたかったので、再行動支援型のディフェンダーとして1キャラ分を割り当てています。

霊紋の双璧/Overdrive Duality

  • 守護者使いはルール面の運用が難しいルーツのため、動作自体は単純な「その場から動かず殴り続ける」をベースに、《高位守護者》で使用アーツを強化して攻防で活躍できるよう設計したデータです。
  • 英語名含め、モチーフは言わずもがな。アドヴェントの《守護者操時》なんてもう隠す気ないし……。

陰謀の糸車/Weaver of Conspiracy

  • 血族その2かつロードその2。「創作的陰謀家」「隠れ住む伝説」を組み合わせたかのような性能で、こちらは《崩壊のマニフェスト》を優先して使用する形で動き方を変えています。
  • 2回目のメインプロセスがあれば《チャンスメイク》、ダメージ支援は《闇色の陰謀》なあたりは同じ。

沖天のモラトリアム/Etherial Moratorium

  • 基本ルールブック環境下では、《デュアルユニゾン》を載せて意味のある「種別:支援」のアーツがかなり限られます。
  • 私が思いつく限り《破滅の先触れ》ぐらいしかないので、それを擦り倒すためのデータを用意いたしました。

トリックスターの自己主張/Resonant Trickster

  • バッドステータスマニアクスその2。シーン全体攻撃の《抱腹絶叫》で盤面を破壊するタイプ。地獄の道化師は《道化の嘲笑》で判定値を高く保てますが、そこに《殺戮の宴》と《簒奪者》を添えることでさらに盤石なものを目指しました。
  • 《カテゴリー:エア》は、【加護】による【行動値】上昇よりも、「束縛無効化」の効果が“トリックスター”のキャラ立てに欲しいので採用してるフシがあります。

踊る大猫射線/With the Cat of the Night

  • バッドステータスマニアクスその3。《呪文詠唱》と《妙計奇策》を選んで安定感かバッドステータス重視かを選べる設計。《キャットダンス》の関係で移動はできませんが、武器が「アイスフロスト」なので気にならないでしょう。
  • ……と、ここまでキャラクターシートを書いてきて初めて気づいたのですが、「鬼神警官」「鋼の番犬」に続いてこのキャラクターも死霊課所属のイメージを強く紐づけています。ネイバー3つとも死霊課枠だあ……。
  • 英語タイトルは「夜の大捜査線/In the Heat of the Night」という映画のタイトルがが元ネタです。そりゃ死霊課にもなるよ。

鋼鉄のオールワーク/Fullmetal of All Work

  • 似たようなビルドはドミニオンズ掲載の「機械の乙女」もいるのですが、こちらはサポーターとして《妙計奇策》を採用。「ウェーブパニッシャー」でアーマー値を抜きつつバッドステータスで気持ちばかりの拘束を行うビルドです。
  • 基本ルールブック限定でもそこまでビルド方針が変わらないあたり、フルメタルのルーツは基本ルールブック掲載時点でかなり完成度高かったなあと思います。

疑惑の竜影/Suspicious Shadow

  • バッドステータスマニアクスその4。本文中でも述べた通り「トゥームストーンの翼竜」をモチーフとした都市伝説/竜のマルチブラッド構成です。
  • 倉坂は「狼狽・重圧・束縛」のマイナー解除可能なバッドステータスを3種重ねるのがBBTのバステの掛け方として一番強いと信じています(対策アーツをエネミー側が持っていない場合、メジャーアクションを放棄して回復に回ったとしても絶対に解除しきれず、この3種は効果も大きい)。

サプリメント・リプレイ活用構築

  • 枚数が多かったこのセクションは、倉坂はどちらかというと「埋まりにくそうなプライマリルーツを率先して埋める」という指針で担当したシートが多いです。また、その関係で担当ブラッドが「ヴァンパイア」「ネイバー」「ハーミット」に偏っています。
  • 割とゲームやライトノベル、漫画等を元ネタとしつつ翻案したシートもあるため、こちらでご紹介。

悪夢を纏うもの/Writher in Nightmare

  • 本企画において、着装者を用いたキャラクターシートは結構数があるのですが、実はどのシートも(《着装機攻》の性能以外に)依って立つ部分が違うのが面白いところです。
  • 「悪夢を纏うもの」は、《魔鎧》との組み合わせで《百万馬力》をぶん回すタイプの殴りディフェンダー志向。実際、期待値的にはアタッカーにあと少しで届くぐらいの出力があります。
  • キャラクタータイトルの元ネタは、「英雄伝説 黎の軌跡」の主題歌「名もなき悪夢の果て」および同作の主人公「ヴァン・アークライド」。最終版の変身だけ演出違うの好き。

そういえば、ヴァンもゲーム的な性能だと壁役担当することが多いキャラでした。もっとも、「黎の軌跡」は他キャラクターにもヘイトアップ効果のクラフトかアーツを渡すべきだったと思うけど。遊びの幅的に。

デジタルスイーパー/Digital Sweeper

  • 《殺尽終了》をフィーチャーしたビルドですが、実は《死の舞踏》は最後まで《誘引戦法》と迷いました。
  • ダメージを1点だけでも通すために火力を上げる《アウトオヴコントロール》との一貫性はどちらもありますが、より多くの敵を妨害しうる《死の舞踏》を優先しています。

叛逆のローンドッグ/Avenger Alone

  • さかっち氏のクイックスタート企画に提供したデータを、設定面をリファインして再掲したもの。
  • 私は《容赦なき情報収集》というアーツがとても好きです。財産点を使うアーツも結構好みなものが多いので、比較的ピーキーではあるものの、凝った動きができる組み合わせとして《容赦なき情報収集》×《ブラックプロジェクト》、いかがでしょうか。
  • 最大の難点は、やはりヴィジランテがイレギュラーであること(=プライマリブラッドに据えると【社会】が低すぎて《容赦なき情報収集》を使う余裕がないため《例外種》がないと困る)なのですが……。
  • キャラクタータイトルの元ネタは「蒼穹のファフナー」。戦闘時の隊形における“単独戦闘(ローンドッグ)”より拝借しています。

旧き血の華よ/Dear Antique Flower

  • 倉坂担当のアイドルその1……と見せかけて、実際には「元アイドル、現フィクサー」みたいな立ち位置をイメージしたキャラクターです。
  • 「旧き血の華よ」は、「血族」の強力な攻撃アーツ《血吸い蜘蛛の巣》が《伝説の偶像》で命中能力を強化され、《営業用の姿》で【行動値】を上げて他PCより先手を取る……というような性能をしています。
  • やりたいこと自体はプライマリ・セカンダリが逆でも成立します。プライマリ血族のほうが【行動値】が高くなるのが決め手となり、血族側のデータとして登録されています。

裏六拾六式・霆鎖一閃/Move 66': Lightning Chain

  • 《ペネトレイション》活用キャラクターその1。実際に私がセッションで使用したキャラクター(経験点20点ぐらい追加したやつ)を、初期作成向けに調整したデータがベース。
  • イメージのベースは「BLAZBLUE」シリーズの「ハザマ」。「ワイヤー」の射程でエンゲージ配置を選ばず、《凄皇流奥義:建御雷》で複数狙いの《ガードブレイク》を決められるので、《ペネトレイション》の効果はかなり決めやすいと思います。
  • ただし、キャラクタータイトルの元ネタは「蒼き雷霆ガンヴォルト」シリーズのほう。「ヴォルティックチェーン」。

実際にセッションで使用したキャラクターは、《ペネトレイション》だけでなく《タクティカルチェイス》も挟む、殴りサポーター構築でした。本来は《伍拾参式:玉藻追》《立体機動》のコンボも想定していたはずですが、おそらく経験点調整の過程で抜けた模様。

目覚める夜の子/Strayed Newbie

  • さかっち氏のクイックスタート企画に寄稿したデータを再利用したもの・その2。確かサンプルストーリーは新規に書き下ろして、他のデータはそのまま再利用しています。
  • データそのものはスタンダードな感じにまとめてありますので、運用をGMと相談しながら、ニュービーならではのロールプレイをお楽しみください。

血に傅く従者/Servant of the Lineage

  • 「若きドラクロワの芸術」クイックスタート指定キャラクターからの再利用。過去の同人誌からの再録ですが、吉田トオル先生によるイラストが2種類ありますので、そちらもご覧いただければ。
  • データ面はスタンダードなサポート能力を持つディフェンダー。判定能力の高さ、腐らない支援能力である《吸血の従僕》と、セッション中の活躍の場に困ることはないでしょう。

当時、SDキャラ版はいただいたときに驚愕で心臓が止まるかと思いました(小心者)。
その後、「氷菓血筆」のリプレイを強くイメージしたイラストをいただくこととなり、関係者全員が「◆罪の効果:復活」を適用しました。

祈り導く魔姫/The Prayer of Sorcery

  • 毎回、《チャンスメイク》を始めとする再行動型サポーターは、【行動値】のデザインに悩みます。今回はわざと行動値をとことん落とす構成になっていますが、不要なら「自走装置」を外すなど適宜調整されてください。
  • 《魔法の呪文》でコピーした《形殺化殺》や《魔法盾》が《魔法のプリンセス》の効果を適用して使用回数が増えるかどうかは明確なFAQ回答がなく、このキャラクターシートではあえて採用していません。ルール面でよくわからないものをクイックスタートに含める勇気はなかった。

セキュリティタイムポリス/Security-Time Police

  • 機動警察装備には謎が多い。何せ他の専用装備持ちと違い、《魔獣化》と同時に装備と交換が可能と明言されているのは「機動スーツ」「機動ユニット」だけ……。
  • ということで、卓裁定で《魔獣化》後にマイナーアクションで必要な装備を取り出すことになってもいいよう、マイナーアクションを意図的に開けた構成にしています。
  • 名前の元ネタは、私の後輩が好んで擦る遊戯王OCGのカード《スペースタイムポリス》より。彼はよくこのカードを「スタップ」と呼んでネタにしています。

後から読み直していて気づきましたが、《モビルポリス》と《ギア所持》には「種別:魔獣」がなく、それとは別に《魔獣化》と同時に装備可能という文言だけがあることから、F.E.A.R.的には「最初から装備しておく」ことが前提だったのかも……?ということを考えこむぐらいには、倉坂も扱いが分かっていません。

円環を破る者/Break through the Cycle!

  • 私がBBT(実質的にTRPGを含む)を始めたのは「ドミニオンズ」発売後ぐらいの時期なのですが、その頃から割と考えていたネタのひとつ。
  • テキストを読めば何となく察すると思いますが、元ネタは「エルシャダイ」のPV。《繰り返すループ》で登場したり「スーパーアシスタント」を使ったりして「一番いい計画を頼む」と頼んでいける構成です。
  • というか「スーパーアシスタント」のためだけに《未来装備》が取得されているフシがありますが、これは単純に「過剰な火力をアタッカーに積まない、具体的には平常打点で期待値40点出せるなら初期作成PCとしては十分」という倉坂の思想に基づき、これ以上の火力盛りを避けた結果です。

車懸の部品/The Gears of Current

  • 「怪人」はディフェンダー、「幹部」はサポーターで組まれたので、なら「戦闘員」はアタッカーだろう、という観点からスタートしたキャラクターデータです。
  • とは言え、「戦闘員」自身はそこまでアタッカー向けのアーツを持っていません。そこで、戦闘員なら簡単に条件を満たせる《号令! 集団戦法》を用いてアドバンテージを取っていく構成にしています。

車懸……上杉謙信……うっ、頭が……

黄泉がえり紀航録/Voyage of the Returned

  • アドヴェント以降の環境だと、素手の強化が大きくフィーチャーされた「死せる者」。
  • 今回は、逆行して《デッドコープス》を主軸にしたディフェンダーとしました。しかしまあ、やっぱり魔艦装備は頑強ですね……。

執行委員会/The Comittee of Antivillains

  • アドヴェントで追加された《豚鬼の監獄》をメインとしたのですが……うん、戦闘員との組み合わせは絵面が強すぎる(意味深)……。
  • このデータを使われる方は「海魔夜航」読破者でもあると思うので言うまでもないかもしれませんが、公式リプレイ「ドミニオン・オブ・ザ・デッド」で登場した妄言「オーク人権委員会」を強く意識したテキストになっています。
  • 英語タイトルのほうは、製作断念となったSteins;Gateの後日譚小説、「The Comittee of Antimatter」より。本編のその後を描く作品、ということですごく楽しみだったんですけどね、残念……。

死してなお理想のために/Idealist Ever After

  • 持ちキャラの「契約者」はGF誌追加データの「帰還者」との組み合わせでやることが多く、またそうでない場合は「アイドル」とのセットであることが多かったので、今回の企画においては持ちキャラのコンバートは不適。
  • そのため、イケそうなデータを新規に作成しました。《不朽の肉体》ではなく《理想の自分》である理由をストーリーで補完した形です。
  • Magic: The Gatheringに「末永く/Ever After」というカードがあり、キャラクタータイトルの引用元はこちらから。もっとも、こいつは“めでたしめでたし/Happily Ever After”から幸せが抜き取られた、ブラックジョークを含むカードですが。

紺碧のバズメイカー/Paint it Indigo

  • かつてtwstBBTに提供したサンプルキャラクターデータ、「アスール・アーシェングロット」用の構成とストーリーテキストを、通常のBBT用に構築しなおしたものです。《一気呵成》が《ナワバリ》に変更され、単騎完結感は薄れた形。
  • twstBBT頒布当時は、ちょうど電子書籍が販売される少し前。電子書籍発売後、《恐怖の正体》のデータにエラッタがかかったことが判明し、なぜかダメージ増加効果が強化され困惑したことをよく覚えています。

柄杓を愁いて/Longing for Dipper

  • 小熊型のロボットだ! かわいいね!
  • ――という見てくれとは一転、中身は《滋養の蜜》+「バルザイの偃月刀」+《機神無双》でどんどん敵を減らす殴りサポーターです。《滋養の蜜》が電子書籍化のエラッタで「種別:回復」ついちゃったのがいけない。
  • キャラクタータイトルは、“アルクトス”が「北斗七星」を意味する言葉であることからの転用です。

ディスカーデッド・ネスト/Discarded Nest

  • 以前も公開したことがあるクイックスタート用のキャラクター。
  • 今回、ダークカルテル枠のPCとして使いやすいよう、「ツバサ団」所属であることを強調する形のテキストを追加しています。

地を翔ける剛腕/Great Gorilla Ground

  • 以前も公開したことがあるクイックスタート用のキャラクター。
  • グレートゴリラ、勘違いされがちですが半魔じゃない連中は地球からの脱出を目指しています。そのため、「空から見上げる星が好きだから地上に残る」という方向性で群れから離脱したゴリラです。
  • グレートゴリラはグレートゴリラゆえにキャラがどうあがいても濃いものに仕上がるし、データ面では結構穴が少なく器用にいろんなジャンルの行動をこなす賢者ルーツなので、濃さにひるまず触ってみるといろんな発見があると思いますウホ。

風裂く山彦/Faster than Storm

  • データ面はすんなりと決まり、設定面に苦心したキャラクターシートです。
  • 「山を下りた天狗」とは、どのような理由でそうしたのだろう?
     今回は「街が面白く、愛着がわいたから」という理由で、天狗としての業を出し惜しむ気がなくなった、人間社会に居続けたいキャラクターとなっています。
  • これは一例ですが、半魔にとって「人間社会にいる理由」は重要であると思うので、キャラクター作成の時に設定面で意識するとよいのかな、と考えています。

輝血(カガチ)の魔女姫/Heir of the Snake

  • 以前も公開したことがあるクイックスタート用のキャラクター。
  • 「屍食教典儀」で【FP】回復して延命する、というコンセプトから防具を持たないため軟らかいのが欠点ですが、回復力はディフェンダーとしてはそれなりに高めです。

貫く警句/Penetrated Epigram

  • 《ペネトレイション》その2。過去に倉坂が作成したマイキャラクター、「警句の天使ハラリエル」をクイックスタート用にダウンサイズしたもの。キャラクタータイトルはそちらがそのまま由来になっています。
  • こちらは「天使銃」による貫通能力をもって《ガードブレイク》を通す構成。

“警告の天使”ハラリエルは、超能力者エドガー・ケイシーにメッセージを授けたという、現代のエピソードにて言及される天使です。セッション中は実際に「警句」とされるものを引用とアレンジを交えて話す死霊課刑事として運用しました。
なお、「天使ハラリエル」がもたらした予言は、ロクな的中はなかったらしいです。

我道を征く僧侶/Going Monk

  • 最初は“破戒僧”という名目で組んでいた設定ですが、別にそこまで堕落してるわけでもないしな……ということで“僧侶”に戻った人。遠い記憶で夢水清志郎シリーズにこういうバイクに乗るお坊さんいなかったかなあ……。いやここまで攻撃的ではないはずですけど。
  • 《法術》の性質上勝手にアーツを使えば使うほど強化されていくこと、サンプルキャラクターに「取得する意味の薄いデータを複数積む」ことはあまり適切ではないと考え、上振れ要素をこれでもかとぶち込んだデータになっています。そのため、このアタッカーのみ明確に火力が高いです。
  • 英語名は「ガンガンいく僧侶」のイメージが強い、かな……。

邪法、邪道で制す/Control horrow with another

  • 比良坂流行者/魔剣は、かなりデータ面から構築を行ったキャラクター。「種別:魔法」のアーツで味方を支援する《祓ひ給い清め給え》を強化する射撃管制型のサポーターを目指しました。
  • 《忍法忍術》でコピーされることに定評のある《比良坂流・破魔矢術》ですが、やはり性能そのものは実にオンリーワン。
  • 英語タイトルは英語に近い言い回しがあるので、そちらを拝借しました。

デッドアングル・ショット/The Dead Shot

  • メディアは移動系のアーツが多く、経験点に余裕がもう少しあれば、ある程度任意のタイミングで移動することにメリットのある天狗とのセットで構築をしていたかと思います。あやややや。
  • 本誌のテーマとして、「このルーツの組み合わせならではのできること」というものを私個人は探しており、最終的にメディア固有の効果を持つ《ペンは剣より強し》を活用できる、特殊攻撃型のアタッカーという意外なところに落ち着きました。「スクープ」→「写真」の連想から、写真撮影で敵を攻撃するキャラクターに。

Dead Shotには「射撃の名手」という意味もあり、Dead Angle「死角」との掛詞風味なネーミングでもあります。

復讐の魔女/The Witch of Revengeance

  • 「銀の弾丸」「シルバーバレット」……格好いい言葉です(カードゲーム脳)
  • BBTでもなかなか文字通りの「銀の弾丸」となるような攻撃手段は多くありません(まあ罪が一番近いリソースではあります)。そこで、「相手に有効な攻撃手段をセッション中に用意する」ことにおいて、《魔女のアトリエ》に勝るアーツはないと考え、「相手の正体を見極め、有効な『特殊弾』を仕入れる」という形で銀弾戦術を再現しています。
  • さすがに平常のミドル戦闘でアーツが多数腐るのも何なので、《弱点分析》は入れてありますが。クライマックスフェイズでは、ドミネーター本体ではなく取り巻きを優先して《弱点分析》を入れてもいいかもしれません。

玖拾弐式:浄焔夜叉祓い/92nd Rite: Divine Blaze Within

  • 凄皇流のルーツをとった2種類は対にしており、「裏六十六式:霆鎖一閃」のほうが剣術だったので、こちらは格闘術。向こうが雷使いなので、こちらは炎使い。必殺技をキャラクター名に冠したのも同じ。水の《凄皇流奥義:淤加美》使いは、イトウさんに提案の上GF誌側にいます。
  • キャラクターシート名そのものは「蒼き雷霆ガンヴォルト環鎖」を強く意識しつつThe King of Fightersや凄皇流系のネーミングに寄せたもの。こちらは「雷霆夜叉砕き」の翻案。

影なる魔導騎兵/Eques ex māchinā

  • 『ナイツ&マジック』を強く意識したデータですが、データ面においてディフェンダーの数が少ないことから、ディフェンダーであることを先に決めてビルドしています。
  • 結果として、フルメタルにサポーターのルーツがなくなってしまいました……。
  • とはいえ、この組み合わせ自体はアタッカーだと相当な瞬間火力を叩き出せるため、一撃に全てを賭けたい方にはこのルーツでの構築はオススメです。
  • Equesは「騎兵」の意味。「デウスエクスマキナ」の「デウス」の部分を「騎兵」に置き換えただけのシンプルな英名です。英語じゃなくて羅名かなあ。

銀閃の追跡者/The Glint of Silver and Steel

  • メタモーファーの《トランスフォームアタック》は白兵武器だと運用がかなり複雑になるので、「動いて射撃攻撃」という挙動のシンプルさを優先して構成したキャラクターです。元々、メタモーファーをクイックスタートとして使いたいシナリオを書こうとしていた時期があったため、その時のネタを再利用したとも言えます。
  • シルバーグリントという派閥名から和名を取り、英語名は「英雄伝説 閃の軌跡」の楽曲「The Glint of Cold Steel」に引っ掛けたもの。

Cold Steelは「刃物」の意味なので、あちらは「刃の閃き」とかそういう意味合いであると思います。

狩りの先導者/Wild Hunt

  • 人狼の《ウルフパック》を使うにあたって問題になるのが、ネイバー単体だと「種別:軍団」の武器が《群れをなすもの》しかなく、ガード値がそこまで高くならないこと。その点を解消するため、「英霊軍」を持ち出して《宝具異能》として《ウルフパック》を使うのがこのデータになります。
  • 様々な獣や狩人たちである「英霊軍」を率いるのは、“ワイルドハント”の魔神たるアナタです。
  • ――セリフのほうが狩人は狩人でも別のジャンルじゃないかって? それはそうだな……。

悪魔のハーモニー/Demonic Harmony

  • サポーター・アイドルの構成は、高い【社会】を元手にいろんなことに手を出せる「悪徳の広告塔」(幹部/アイドル)がスタンダードな方向性で完成しているので、こちらは《ユニゾンアタック》軸で構成しています。
  • 魔王の後継者、「モラトリアム」という言葉を言い訳にしていいわけではないのですが、こういう場面でデータ面でも設定面でも使いやすすぎる……。

GF誌解禁構築

  • GF誌データは、比較的私が好きなルーツを選んで組ませていただきました。担当したルーツ/ブランチのうち、「D.D.S.」「現の中の夢」に相当する召喚獣追加データ・《夢魔術師》以外はすべて実際にプレイしたことがあります。
  • コンセプトは「こう使うのが気持ちよかった」部分と、ストーリー面の充足のバランスを取ること。

キャプテン・サイバース/Captain Cyberborn

  • 《お頭のひと声》に頼らずとも呪いの置物となる宇宙海賊のマイキャラクター、「キャプテン・インストールド」を、クイックスタートとしてシンプルに使えるよう採用アーツを変更したものです。
  • 《お頭のひと声》は何かコスト値付けが確実に間違ってる(判定直後の達成値+2&追加効果のダメージ増加も幅が大きい、となるとコスト2は異様に安い)感じがあるので、もし再録されることがあったらコスト増えてそう。
  • キャラクタータイトルの元ネタは、遊戯王OCG/遊戯王ラッシュデュエルに存在する種族「サイバース族」より。ラッシュデュエルもいいぞ。

何せインストールドのほうは(ロードのGF追加データをブン回しているのを差し引いても)「自分が使えればいい」「《お頭のひと声》以外の部分でとにかく存在感を出してやるぜ」という思想の下、イニシアチブ行動3枚・マイナー行動は無限に欲しいという狂気の構成をしているため、《魔業励起》があってなお動きづらいというとんでもないデータ。

終幕の奪還者/Regain the Curtain Fall

  • 歩兵綺士をディフェンダーにすることも考えたのですが、やはりシンプルにアタッカーのほうがカッコイイと思ったのでこちらで。
  • 専用装備が優秀なこともあいまって、立ち回り上の素のスペックがシンプルに高いルーツなので、《チャージアタック》を採用しても全く困らないあたりがトンデモ。
  • 「綺士」は私が一番好きなルーツ。いろんなデータ指針で構築ができるので、楽しいですよ。「ノブレスオブリージュ」をロールプレイで体現したい方、いかがでしょうか。
  • 元ネタ……というより、重なる部分があるのは、「メギド72」のキャラクター「“メギドラルの悲劇の騎士”マスティマ」。

勇者の帰還/Brave Returnee

  • 帰還者にはちょっとした不具合というか不都合な点があり、自動取得アーツの効果解釈にかなり迷うところがあります。そのため、そういった「解釈に迷うような自動取得アーツの使い方」をしないように取得するものを調整しています。
  • 「異世界転移した主人公が、本当に冒険を完遂して戻ってきたら……?」が設定のコンセプト。帰還者はこういう設定組みにすごく優れているのがイイですね。やや年嵩いってそうなのは、「FF14」のイメージがそこそこあるからかも。

FF14は、メインパーティが「30歳前後のキャラクターが主力」というシリーズでも割と珍しいメンバー構成の作品。
(※サンクレッド、ウリエンジェ、エスティニアンに加え、主人公もPVではそのくらいの年齢層で描かれることが多い。26歳の妹がいる永遠の23歳を加えると、主要メンバーの半数以上が30歳前後の計算)

D. D. S./Digital Demon Submission

  • GF誌における守護者使い/召喚獣の追加データは、全体的に「多数のアイテムデータを把握し、自分でカスタマイズする」ことが主眼になっているため、当初、採用予定がありませんでした。《ワイルドカード》と《ゲットビースト》は絶望的にクイックスタート向けじゃない。
  • 時間に余裕ができたので、拾さん担当の「冥界営業代行」とともに追加したのが「D.D.S.」です。《反逆せんとするもの》をキャラクター付けにしつつ、「特性」「原型」のデータを楽しんでいただけると思います。
  • キャラクタータイトル名の元ネタは、アトラスの「女神転生」等のシリーズと、「CHAOS;HEAD」のアニメ版主題歌「F.D.D.」も引っ掛けています。

因果の境界/Divide of Fate

  • アダルトゲーム原作のソーシャルゲーム、「エデンズリッターグレンツェ」における“主人公”――プレイヤーの一人称視点を務める人物こと「竜冠の賢者」に寄せて設定を組んだキャラクターシートです。
  • ただ、「野に下った錬金術師」のBBT的解釈を私なりに掘り下げた結果、“「妹の治療」という大目的にあたって、人間社会に戻ることが最も利益を得られているから人間側に立つ”という「竜冠の賢者」になってしまったというほうが正しいのかもしれない。鶏が先か、卵が先か。

このゲームの「ガチャ画面の音楽を原作から引用した結果、曲名がよりにもよって『絶望』だった」エピソード結構好き。実際画面の雰囲気には合ってるのが何とも……。

現の中の夢/Reverie of Oneiros

  • 《夢魔術師》は色々と難しいマジシャンのブランチです。というのも、【感情】の値を【社会】の現在値と同じにする、という効果の《夢魔術師》を使ったところで、変更した【感情】の値を参照できる手段がほとんどないのです。
  • 《夢魔術師》用の武器は「種別:魔法」がついていないので《弾幕魔術》に使えないし、《弾幕魔術》を使うためにはある程度【感情】が高くないと装備そのものができない武器が多く、【感情】と【社会】の差はどんどん縮まります。
  • そのため、割り切って《伝説の偶像》で【社会】に全振りし、《チャージアタック》で殴るという直接的な方法を取ることとしました。さすがにコスト2で武器攻撃力+5なら強い。

這い寄る夢魔/Creeping Pasithee

  • バッドステータスをばらまく能力として最強と言ってもいい性能を誇るブランチ、パシテア。1ルーツで《メドゥーサの呪い》と《呪圏拡大》、《快美なる魔境》「悩乱の衣」で1アクション4バステはとんでもない。
  • 今回はパシテアを使っていて一番気持ちいい瞬間は「相手をバッドステータス沼に堕として喘がせる」ことだと確信してこのような構成にしていますが、ディフェンダーにして《精気吸い》採用の自己再生型も作れたり、結構幅が広いブランチだと思います。
  • ――――ただ、これだけは言いたい。本家本元の夢蝕みを置き去りにするレベルで強いのはちょっとどうかと思うの……。夢蝕みに愛の手を……せめて《快楽地獄》を「タイミング:常時」にするとか、「種別:純血」を外すとかさ……。

《快楽地獄》

  • バッドステータスを与える度に相手の【FP】を喪失させる、夢蝕みの純血アーツ。 -後発の《道化のプライド》のほうが圧倒的に使いやすいことを差し引くとしても、「種別:純血」のせいで他にバッドステータスを追加する手段が入手できないという構造上致命的な問題を抱えている。
  • また、夢蝕みのバッドステータスを与えるアーツはどれもダメージロールが発生しないため、《妙計奇策》のような与ダメージ時の追加効果としてバッドステータスを与えるアーツ(BBTのバステ付与はこれが主流)は一切使用できない。
  • (大罪を使わない場合は)「ダメ半魔」を用いれば《混血児》で《畏怖》をコピーすることができるが、《快楽地獄》が「タイミング:マイナーアクション」のため併用できないという多重苦。どうしろっていうんだ……

美女と巨獣/Beauty and the Gigant

  • タイトルオチですが、元ネタはもちろん「美女と野獣」。名台詞をこんな形でパロるんじゃねえ!という意見はとてもとてもよくわかるので謝るしかない。
  • 怪獣使いのミドルフェイズ戦闘は、非常に塩梅が難しいです。ミドルフェイズは怪獣シーン指定されないことが大いに考えられます(公式にも「オープニングとクライマックスは基本的に怪獣シーンとする」とされているものの、ミドルフェイズについては特に規定がなくGMの裁量に任される)。
  • ミドルとクライマックスで別々の攻撃手段を用意するのは、そのまま「ミドルフェイズで使える攻撃手段に特化したほうが効率がいい」すなわち「怪獣使いである意味は薄い」という結論に繋がりかねません。そのため、本キャラクターシートでは「運用感が近い特殊攻撃をベースとする」「怪獣アーツはその上位技で派手に暴れられる」ということを考慮し、ミドル戦闘用には夢蝕みの《夢糸紡ぎ》に白羽の矢が立ちました。このアーツ、夢蝕みの自動取得のせいでアタッカー起用されることがおそらく少ないので目立ちませんが、攻撃アーツとしてはかなり破格の性能をしてます。
  • 堅実に作った分、他の方が担当されたディフェンダー/サポーターの怪獣使いたちのほうがより目立つデータになっているかもしれません。